透明草子

百鬼夜行からはぐれてしまったので、仕方なく人間に擬態している

2020-04-01から1ヶ月間の記事一覧

僕は防波堤の上に立っている。 海の向こうでは巨大な入道雲をかきながらクジラか飛行船かよくわからないものが水面に影を落とし、そこが長い長い夜になったのでオウムガイ達は水面近くに集まってきたに違いない。 私は何かを待っている。しかし何を待ってい…